exSD project

School of Media Science, Tokyo University of Technology
established in 2018.

東京工科大学メディア学部「exSDプロジェクト」(伊藤彰教研究室)

(少々読みにくいですが「エクス・エスディー」と呼んでもらえるとうれしいです)

作品制作、基礎資料調査、作品分析、知覚・認知・印象評価実験など、サウンドデザインに関する様々な研究を行います。
音楽もサウンドデザインの一部として捉えますので、音楽にまつわる研究を行いたい学生も受け入れます。

『ex』と『SD』

SDは「サウンドデザイン」のことです。 exは多様な意味を含ませてあります。 「メディア表現を拡張するためのサウンドデザイン」に対する好奇心・探究心・情熱が、『exSD』という名前に込められています。その音が活躍する舞台は、音楽でも、ゲームでも、アニメでも、Live Codingでも、xRでもなんでも構いません。いまはまだ存在しないかもしれない「なにか」のための「これからのサウンド表現」。それを探求するための研究プロジェクトです。

3つの『SSD』

exSDプロジェクトの研究コンセプトは下記3点に集約されます

(1)Structural Sound Design:構造的サウンドデザイン研究
(2)Sound System Development:新しい道具により、新たな表現の可能性をさぐる
(3)Sound Scape Deplayment:その音は「どこに置かれる」のか

研究手法

研究活動としては、上記4つのうちから「メイン」「サブ」を最低1つずつ選んで、取り組んでもらいます。

研究手法

ただし、残念ながら以下の手法をメインとする研究は、exSDでは十分なサポートは出来かねますので、推進には困難を伴うかと思いますが、それでもよろしければ研究室としては受け入れます。

研究対象

新しいものを探るといっても「なにもないところからぽっと生まれる」ことはほとんどありません。このため、創作系活動に取り組みたい学生であっても、過去の作品や事例を徹底的に収集・調査・分類・分析などを行うこともexSDにおいて「未来をさぐる」重要な営為です。温故知新ですね。また、作品にあたるばかりではなく「人間の聴覚の本質に迫る」ことで、クリエイターが見落としていた可能性や、クリエイターがすでに気づいていたことを言語化することもできます。

このようなことから、研究の興味・対象として、「アート系音楽・音響作品」「映画音響」「アニメの効果音」「ゲームサウンド」といった「完成品としてのジャンル」は問いません。音による表現を「デザイン」「メディア」という切り口でとらえていきますので、過去の学術の世界であまり扱われてこなかったり、明確な専門用語が無くて説明に困るような対象でも、教員と学生が一緒になって、研究の方法から考えていきます。例として、以下の図でいえば、セリフ・効果音・音楽それぞれの単体はもとより、その「中間領域」も全てexSDの研究対象といえます。

研究手法

上記のように、興味の対象に制限はありませんが、必ず「制作者の立場」でものごとを考え、「表現者」「サウンドデザインをする側」に資する研究を常に意識して研究にあたります。作品制作をする学生であれば「自分の卒業制作と作品論文のため」で構いません。

選抜方法・相談会など

学内者向けページ(要学生アカウント)にて詳細をお伝えします。

運営に関して

『オープンゼミ』

研究体制に関しては「オープンゼミ」とし、関係する他卒研室とゆるやかに連携して進めます。クリエイティブな環境は「異文化との交流」で生まれます。オープンマインドをもちつつ、自分と違う環境の方々と気持ちよくお付き合いできる学生のみなさんを歓迎します。伊藤彰教からも、他大学や企業から適宜ゲスト講師などをお呼びしたり、こちらが他研究室(他大学を含む)におじゃましてディスカッションさせていただく機会があるかもしれません。多くの「自分と違う人たち」と交流を好む学生を歓迎します。

『笑顔で挨拶&来た時よりも美しく』

一方で、研究室の物理的な環境としては、安原ゼミと共用ということになりますので、exSDの学生が独占的に乱暴に使うわけにはいきません。さらに旧相川研から引き継いだ繊細で高価な機材や、密閉空間である防音室など、防犯防災・安全管理上、非常に気を遣う環境を利用します。雰囲気はカジュアルでも構わないのですが「安全第一」を徹底し、社会人としての品位や最低限の社交性、清潔さの保全や他者へのきづかいを絶やさない環境を徹底してください。

研究の早期把握・参加について

本研究プロジェクトに「1日でも早く参加したい」「どんな活動ができるか早く知りたい」という積極的な学生さんもいると思います。現時点では伊藤彰教が開催する「先端メディア」系授業はありませんが、希望者が少しでもいれば開講を考えますので、ぜひ希望をお寄せください。ただし「快適な部屋を使いたい」「面白そうな機材をいじってみたい」という【だけ】の【物見遊山気分】な学生さんは、早期に参加するという希望は通りません。上記の通り、社会人として成熟した精神と行動が伴った方でないと、安心して部屋を利用させることはできません。まずは安心してお付き合いできる大人かどうかを、「早期に専門的な研究内容に接する」ために存在する「プロジェクト演習」を通じて把握していきます。関連するテーマは以下になります。

先端メディアからexSDへと早期に参加したい学生は、学年や興味の対象に応じて、上記のプロジェクト演習を並行して履修・聴講することになります。この他、随時行われる外部のお客様への見学対応・海外留学生のアテンドやサポート・単発の研究交流会のサポートなどを1・2年生のうちから積極的に引き受けてくれる学生は、社会とのつながりが早くもてるので社会性が早く育成されるとみなし、exSDへの早期参加がしやすくなります。学内ではなく、美術・藝術系大学の学生との創作活動や、クリエイティブ企業などを中心とした外部活動を盛んに行なっている学生は、活動実績などをポートフォリオにまとめた上で、上記プロジェクト演習よりもさらに高度な内容を実施していることを随時アピールしてください。exSDプロジェクトへの参加を歓迎します。

学部内での連携研究先

伊藤彰教はこれまで演習講師の立場で、自らの研究室をもたない状況の中で…

と連携しながら、ゆるやかに人的・知的交流を行なってきました。exSDでもこの体制を継続し、音楽研究分野はM.A.C.・ゲーム系はG.I.・アニメ系はCPCPTの教員・学生と交流しながら、メディア学部らしい「学際的」「分野横断的」研究を推進します。さらに今後、連携先は増える可能性もあります。

伊藤彰教はexSDの責任教員として、プロジェクトメンバーの指導を責任もって行いますが、M.A.C.やG.I.でも、学生が希望する研究分野によっては「あきのり班」が継続する可能性がいまのところ非常に高いです。つまり伊藤彰教研究室としては7名程度ですが、連携メンバー・サブメンバーを含めると「exSDな仲間たち」はさらに賑やかになる可能性があります。同じ空間を共有する安原研のメンバーも仲良くしたいですね。

万が一(?)exSDが応募者多数でM.A.C.やG.I.に空きがあるような場合「exSDをサブゼミとして伊藤彰教先生にも指導してほしい」という旨でM.A.C.やG.I.に応募すれば、それぞれの卒研プロジェクトであきのり班としてexSDともともに活動できる可能性があるでしょう。逆に、M.A.C.やG.I.が応募者多数でexSDが少ない場合「三上先生にアニメ研究系の指導も受けたいけど、音を絡めた研究をしたい」「音楽理論は謙一郎先生に、ジェネラティブ・ミュージックの仕掛けやゲームとの関わりはあきのり先生に…」というようは学生さんであれば、exSDに所属しつつ三上研や伊藤謙一郎研におじゃまさせてもらう…などの措置もできなくもありません。

入り口はどこであれ、いくつかの研究室を横断しながら、やりたい研究を存分にできる環境をつくるのがわれわれ教員の仕事ですので、いろいろな参加希望を相談してください。できれば事前に相談してもらえると、調整もしやすいのでありがたいです。


exSD project, established in 2018.